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2011.05.18 Wednesday: Posted by スポンサードリンク / -
#TOKYO PHOTO 2009:東京フォト
「日本初の国際的な写真アートのイベント」と言われるTOKYO PHOTO 2009が開催された。

公式サイト  
「東京フォト」は、日本初の国際的な写真のアートイベントです。
国内外有数のギャラリーが一堂に会し、写真作品の展示と販売をします。
海外には、写真の作品を集め求めるコレクターが多く存在し、
市場も活発に動いています。−中略−
今回の「東京フォト」でも様々な作品が出展される予定ですが、
作品のサイズとエディションによっては、数万円から購入することが可能です。
海外に、すでに確立した市場が存在する事も、初めて購入される方でも、
自信を持って購入する事ができる一つの理由になると思います。


なるほど......。これは「ごあいさつ」からの引用なのだけれど、現在の日本にこのイヴェントを開くというのは凄いことなんだろうし、確かに日本初だと思う。これまで「販売を目的・主体とした写真展」は、このクラスで開かれていないと思う、つまりは「写真の見本市」。
三日間だけの開催というのを読んで、最初は「短いなぁ」と思ったけれど、東京ゲームショウなどのイヴェントを思い浮かべて「あぁ、なるほど」と納得。そういった類のイヴェントならそのぐらいの会期だものね。是非とも行って現場を見たかったし、日本では恐らく味わえなかった海外のギャラリストの接客対応の様子や、それを受ける日本の人々の反応に何より興味あったな。

公式サイト内でのインタヴューを読んで、益々この国の途上具合と言うか「市場」「売買」の意識の差や、アートとしての写真の位置の差を改めて感じた。

― Good Picture を撮るのは、本当にたいへんな事だと思いますが。
「そんなことはないですよ。時には良い写真が撮れるし、そうでない時もあります。予測するのは難しいです。僕のやってるような作品を撮ることは、そんなに 大変な事ではないですよ。ただ歩き回って写真を撮るだけですから。 常にGood Pictureを撮るという事は難しいけど、写真を撮る事は難しい事じゃないです。」

― 良い作品を選ぶ事は、写真を撮ることよりも、たいへんですか?
「まずは撮らなきゃ。写真を撮らなきゃ、選ぶ事も出来ないでしょう?」

インタビュー:エリオット・アーウィット
マグナム・フォト所属 より。

20数軒のギャラリーからスタートするのは十分だし、良いスタートだと思う。たとえアートフェアとして小さくても、最高のアーティストと作品をそろえるべ きだろう。各ギャラリーは、アーティストをしぼり、本当のステイトメントを発した方がよい。しかしもっと重要なことは、作家の「名前」ではない。「名前」 は確かに助けにはなるけれど、必ずクオリティから始めるべきだろう。アートが本当に生き生きしているかに厳しくあってほしい。そして、21世紀において、 写真が何であるかに挑戦して見えるようにスペースを活用し、展示してほしいと思う。
インタビュー:ティモシー・パーソンズ
タイクギャラリー ディレクター/パリフォト選定委員
より。

これを読んで(聞いて)日本人はどう思っただろうなぁ。写真哲学はあちこちでやりとりされているのを目にするから、アーウィット氏の言葉に頷く人も多いかも。
それよりもパーソンズ氏の発言は、日本の在り方と全く違う(正反対と言えるぐらい)。
このアートフェアが小さい− ほほほっ!日本じゃ「巨大」と呼べるって!
作家の名前ではなく、クオリティ− もうねぇ、言ってやって下さい、ハイ。
氏の言われるクオリティの定義もとても分かり易い、”アートが本当に生き生きしているか”そこをよくよく観て、感じなさいという。日本のバイヤーやマーケット、果てはコレクターにも「分かってますかぁー?」と言いたくなったわ。

いやいや、これを機に少しでも変化があると期待しなきゃ。ようやくの第一歩だね。
 


 
2009.09.04 Friday: Posted by YOKO / comments(0)
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2011.05.18 Wednesday: Posted by スポンサードリンク / -
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